服装は文化の掛け合わせ、温故知新の精神を持ち続ける!小室宏功さん(スタイリスト)

服飾の歴史研究に情熱を傾ける小室宏功さん。1950年のイギリスを舞台にした映画『ファントム・スレッド』を参考に挙げてくれた。

「当時の仕立て屋を題材とした映画で、 英国調の硬い素材とカントリースタイルの登場には胸が躍りました。
パンツが太めな代わりに、ウエストが絞られていて後ろ姿が格好いいのです。映像からアイデアを得ることもあります。時代に合った着こなしの再現がよくできていて勉強になりますね。
イギリスはスーツ発祥の国であり、各国に伝わる前の原型が残されています。ほかの国の服と比較して、文化的な変化を見つけ出すのは楽しいです」

さらに、小室さんは「日本らしさを大切にしたい」と語る。学んだ知識と、細部までこだわる奥ゆかしさを掛け合わせたスタイルを目指しているのだ。

「トータルコーディネートを提案する際は、控えめな色のスーツを着ています。お客様自身が主役であると感じてもらい、相談しやすい雰囲気を出すためです。しかし、落ち着きすぎると自分らしさがなくなってしまうので、形や素材を重視するようにしています。
例えば、ナポリスタイルのジャケットをベースに、襟を広くとって存在感や熱意を見せるようにしています。また、上質な生地を使い、ボタン部分は職人さんの手作業でつけてもらっています。服が作られる過程まで注力したいのです」

私服でも生地にこだわっており、長く使い続けると良さが生まれると言う。

「デニムやインディゴ染めの衣類を愛用しています。艶が出て、色落ちしていく変化に趣きがあるからです。月日の流れを感じるのも好きなので、穴があきそうなジーンズを履いたりします」

こうした歴史や文化からファッションを楽しむ姿勢は、学生時代に古着にはまったことから培われた。

「家から電車で……
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(取材・執筆:飯山桃花/編集:水野友紀子)

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小室宏功(こむろ・ひろのり)さん
スタイリスト。目的に合わせた戦略的な装いを提供するパーソナルスタイリング事業を展開している。オーダースーツだけでなく、カジュアルな恰好のスタイリングも手掛ける。アイテムや生地は厳正に判断を重ねて世界中から取り寄せている。ファッション業界の構造改革を掲げて奮闘中。

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