革と共に生きるクラフトマンシップ「職人は格好良くあらねば!」三島 進社長(株式会社サード「革財布工房レザースタジオサード」)

「職人は格好良くあらねばならない」

そう語るのは、年齢=革に触れてきた年数の三島進社長。革職人の父を持ち、革製品の製造販売をするレザースタジオサードの経営者だ。

高校を卒業して半年ほど回らないお寿司屋さんで働き、カウンター越しにお客様と交わす会話に魅力を感じていた。同ショップでも握った寿司を提供する感覚で、財布や鞄に触れ合えるようになっている。革職人の工房を間近で見られる「冒険ショップ」という仕様だ。

「スーパーでも商品が並んでいるだけよりも、お野菜を作った人の写真があると安心感や親近感が湧きますよね。
当店では、革職人が直接お客様の接客をしています。オーダーメイドも、お客様と話しながらその場でスケッチを描いて提案するのです。
販売している財布は5~6万円くらいなのですが、値段だけだとちょっと高額だと感じませんか? ですが、お店に足を運んでくださった方から『高い』と言われたことは一度もありません。
オーダーメイドでも、理由がないとご納得いただけないので、意味合いやギミックを説明しています。それと、どれだけ熱心に大変な想いをして作っているのかも、見ていただければ伝わるんですよ。だからこそ、職人は格好良くないといけないと思っています」

作業時も接客時も、三島社長のスタイルは革のテーラードジャケットを羽織った全身ブラックだ。

「そもそも革製品は名脇役。お財布はお金、鞄は中身が主役です。ですが、その名脇役を主役にするため、私たちは黒子に徹しようと真っ黒にしています。スタッフのスタイルも黒で統一しました。
ただ、職人は女性が多く、女性が革のジャケットを羽織ってしまうと威圧感が強く出過ぎるので、そこは私が代表して革のジャケットを着ています」

レザースタジオサードでは、アパレル以外の革製品を取り扱っている。三島社長がアパレルでお気に入りのブランドはトルネードマート。「お兄系」ではあるものの、コンセプトが明確で普遍的なブランドに魅力を感じるそうだ。

「極端に言ってしまうと、流行に左右されるのはブランドじゃないのかなと思います。鞄でいうとエルメスの歴史的な背景には心惹かれますね。服を選ぶ時は……

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(取材:黒田かなこ・水野友紀子/執筆:水野友紀子)

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三島 進(みしま・すすむ)社長
株式会社サード代表。広島県福山市に「革財布工房レザースタジオサード」を構える。福山市の伝統産業である藍染と革をコラボさせて「福山レザ―」を開発した。革コンクールでは多数の受賞歴がある。同社ではクラフトマンシップを持つ職人たちが、小物からインテリアまで多くの製品を手掛けている。

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